2017年以降、世界貿易機関(WTO)の中で、Eコマースをテーマとする新しい貿易協定に関す
る議論が高まっている。この中で、10月2日に「2030年の貿易」をテーマとする「パッブ
リックフォーラム2018」がジェネーブで開催され、Eコマースと消費者利益・保護はCIが
担当したセッションで取り上げられた。
事前資料では、セッションの内容は下記の通りであった。
技術へのアクセスの増加は、消費者が企業や他の消費者を相手に国境を越えたEコマース
を行うための新しい機会を生み出している。これは消費者と生産者の両方に利益をもたらす
本当の可能性を秘めている。消費者が国際貿易の積極的な参加者としての役割を果たすこと
ができるように国際貿易交渉の関係者、規制当局、企業は消費者のインタネットへのアクセ
スを高め、信頼を築くために何ができるのかについて意見交換をする。具体的には、ア
クセス、選択、情報、安全性、救済およびデータ保護からのさまざまな課題を取り上げ、
Eコマースが確実に消費者のために機能するようにどのように進歩を遂げることができるか
について検討する。
パネリストとして、消費者団体(欧州消費者機 =BEUC、ドイツ消費者団体連盟 = VZVB)、および政府間組織(世界貿易機関 =WTO, 国際貿易センター =International Trade Center)の代表が参加した。
今回のセッションで、CIは今後の国際的なEコマース関連の貿易協定交渉に必要とする「消費者チェックリスト」案を公開した。この提案は、2017年12月にWTOの閣僚級で開始され、90カ国以上に支持され、国際的な Eコマースに関する新たな交渉を進めるというイニシアチブが開始されたことを受けて、CIにより作成されたものである。
CIは、チェックリストの中で、クロスボーダーEコマースに関する国際協定は、消費者を保護し、より幅広い選択、より低価格、より安全なデジタル市場を含む真の利益をもたらすものでなければならない、としている。
主な提案の概要は、下記の通りである。
1)消費者規定の包含:これは、消費者の利益が貿易協定の中心にあることを確実にするために、将来の貿易協定に消費者に関する規定を含めるべきである。
2) 5つの基本原則:消費者に関する規定は、アクセスとインクルージョン、情報に基づく選択、効果的な保護、製品安全とデータ保護を含む、貿易相手国が従うべきで原則を定めるべきである。
3) 国際的なガイドラインと標準:規定には、国際的なガイドラインや標準(規格)からの関連する事項を取り入れるべきである。
4) 国際協力の促進:規定は消費者保護を促進するために、参加国の規制当局および執行機関が、国連、アイスペン(ICPEN)、国際規格団体などの国際機関やネットワークを通じて協力すべきである。さらに、規制当局は、Eコマース関連の貿易協定と並行して自主的に協力するためのネットワークを構築することができる。
5) 透明性のある包括的な交渉:将来のEコマースに関する貿易協定交渉は、透明で、なおかつ消費者団体や消費者代表が情報に基づき、積極的に参画できるようにマルチステークホルダーによる対話は促進されるべきある
参考サイト:
https://www.jetro.go.jp/biznews/2018/10/e689d155f5d559a8.html (日本語)
https://www.consumersinternational.org/media/155221/wtopublicforum2018-flyer.pdf (英語)
https://www.wto.org/english/forums_e/public_forum18_e/themopf18_e.htm (英語)
2017年以降、世界貿易機関(WTO)の中で、Eコマースをテーマとする新しい貿易協定に関す
る議論が高まっている。この中で、10月2日に「2030年の貿易」をテーマとする「パッブ
リックフォーラム2018」がジェネーブで開催され、Eコマースと消費者利益・保護はCIが
担当したセッションで取り上げられた。
事前資料では、セッションの内容は下記の通りであった。
技術へのアクセスの増加は、消費者が企業や他の消費者を相手に国境を越えたEコマース
を行うための新しい機会を生み出している。これは消費者と生産者の両方に利益をもたらす
本当の可能性を秘めている。消費者が国際貿易の積極的な参加者としての役割を果たすこと
ができるように国際貿易交渉の関係者、規制当局、企業は消費者のインタネットへのアクセ
スを高め、信頼を築くために何ができるのかについて意見交換をする。具体的には、ア
クセス、選択、情報、安全性、救済およびデータ保護からのさまざまな課題を取り上げ、
Eコマースが確実に消費者のために機能するようにどのように進歩を遂げることができるか
について検討する。
パネリストとして、消費者団体(欧州消費者機 =BEUC、ドイツ消費者団体連盟 = VZVB)、および政府間組織(世界貿易機関 =WTO, 国際貿易センター =International Trade Center)の代表が参加した。
今回のセッションで、CIは今後の国際的なEコマース関連の貿易協定交渉に必要とする「消費者チェックリスト」案を公開した。この提案は、2017年12月にWTOの閣僚級で開始され、90カ国以上に支持され、国際的な Eコマースに関する新たな交渉を進めるというイニシアチブが開始されたことを受けて、CIにより作成されたものである。
CIは、チェックリストの中で、クロスボーダーEコマースに関する国際協定は、消費者を保護し、より幅広い選択、より低価格、より安全なデジタル市場を含む真の利益をもたらすものでなければならない、としている。
主な提案の概要は、下記の通りである。
1)消費者規定の包含:これは、消費者の利益が貿易協定の中心にあることを確実にするために、将来の貿易協定に消費者に関する規定を含めるべきである。
2) 5つの基本原則:消費者に関する規定は、アクセスとインクルージョン、情報に基づく選択、効果的な保護、製品安全とデータ保護を含む、貿易相手国が従うべきで原則を定めるべきである。
3) 国際的なガイドラインと標準:規定には、国際的なガイドラインや標準(規格)からの関連する事項を取り入れるべきである。
4) 国際協力の促進:規定は消費者保護を促進するために、参加国の規制当局および執行機関が、国連、アイスペン(ICPEN)、国際規格団体などの国際機関やネットワークを通じて協力すべきである。さらに、規制当局は、Eコマース関連の貿易協定と並行して自主的に協力するためのネットワークを構築することができる。
5) 透明性のある包括的な交渉:将来のEコマースに関する貿易協定交渉は、透明で、なおかつ消費者団体や消費者代表が情報に基づき、積極的に参画できるようにマルチステークホルダーによる対話は促進されるべきある
参考サイト:
https://www.jetro.go.jp/biznews/2018/10/e689d155f5d559a8.html (日本語)
https://www.consumersinternational.org/media/155221/wtopublicforum2018-flyer.pdf (英語)
https://www.wto.org/english/forums_e/public_forum18_e/themopf18_e.htm (英語)